裏社会からの人生逆転劇 ・ 前編 (上)
裏社会から見事に立ち直った加藤秀視さん。まっとうな生き方をするための第一歩は、外見や小さな行動を変えることだった
くわえタバコで小学校に通い、4年で番長になった。中学校では暴走族のリーダー。ケンカだけが、自分を表現する手段になっていた。ケンカ、シンナー、ドラッグ、傷害、恐喝。悪の限りを尽くして、高校は4カ月で中退した。気が着くと、裏社会へ入っていた。暴走行為で2度の逮捕歴がある。
「本当、バカでアホなプロフィールだなと思います」
JAPAN元気塾代表の加藤秀視(かとうしゅうし)さんは自分のプロフィールを聞きながら、苦笑した。
ラジオ番組「鎌田實 いのちの対話」のゲストとして出演してもらった。打ち合わせのため、2日間3回も一緒に食事をすると、人となりがなんとなくわかってくる。ときには聞きづらいことも聞かなきゃならない。失礼もあるのに、この人は一貫して礼儀正しく、崩れていなかった。背筋を伸ばし、ビシッとしていた。おしゃれなスーツを着て、何となく人懐こい笑顔を浮かべている。
かなり波乱に富んだ人生を歩んできたのに、なんで汚れていないんだろう。不思議に思った。その謎が徐々にわかってきた。(次回に続く)
- プロフィール
- 鎌田實 かまたみのる
- 誕生日:1948年6月28日
- 諏訪中央病院名誉院長
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