2010年6月18日 -- 病気の予防 --

高齢期の食事

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(1)肉や油脂 老化遅らす

 高齢になると食が細くなり、調理も面倒になりがち。単調な食生活で栄養不足(低栄養)に陥る人も目立ち、問題となっている。「元気で長生き」のための食事とは――。

 「高齢期には、肉や油脂を積極的に取ることが重要。粗食は卒業して下さい」。熊谷修・人間総合科学大教授はこう強調する。生活習慣病を用心しなければならない中年世代と違い、高齢期には個別の病気よりも全身の老化こそ問題となる。それが病気を招き、死亡リスクを高めるからだ。老化の速度は、栄養状態に左右される。

 熊谷教授らの研究によると、栄養状態の指標である血清アルブミン(血中の主要たんぱく質)の数値が高い人ほど、年をとっても歩行速度が低下する割合が小さく、老化が遅かった。また、肉、卵、油脂をよく食べる人は、余暇活動や創作など知的活動の衰えが少なかった。

 栄養状態を良くするには、バランスのよい食事で多様な栄養素を取るのが基本。特に、摂取が減りがちな肉、魚、卵、牛乳、油脂の5食品群を意識してしっかり食べるのがポイントだ。コレステロールが心配になるが、「生活習慣病リスクを乗り越えた高齢期では、コレステロールが高い方が全体の死亡率が低い」と熊谷教授。老化が気になる50歳代から、こうした食生活に切り替えることを勧める。

  なお、太っていても血清アルブミン値の低い人が意外と多いそうなので、ご注意を。

2010年6月17日 読売新聞)

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