首をいたわる
(3)枕調整 正しい寝姿に
睡眠は、常に重力に耐えている首を休める大切な時間だ。
しかし「枕外来」を開設している「16号整形外科」院長(神奈川県相模原市)の山田朱織さんは「寝る姿勢が悪いと、かえって首に負担がかかる」と話す。姿勢は、布団などとの相性も関係するが、枕の影響が最も大きいという。
では、どんな姿勢がいいのだろう。ポイントは二つ。まず、枕に頭を載せて横向きに寝た時に、背骨と床とが平行になっていること=イラスト左=。人に寝姿を見せ、首から腰にかけての軸が曲がってないかチェックしてもらおう。その際に、下になる腕を自然に前に出しておくといい。
次に、あおむきに寝た時に、のどや首筋に圧迫感がなく、後頭部から肩の力が抜けていること。首の角度が約15度前傾しているのが枕の高さの目安だ=イラスト右=。頭の形や大きさによっても違うので、自分が楽な高さを見つけたい。その上で、体を左右に転がしてみて、無理なく楽に寝返りが打てればOKだ。
枕は硬さも大切。山田さんは「使い込んだせんべい座布団の硬さが、頭が沈み込まず最適」と勧める。厚み5センチほどの座布団にタオルケットを重ねて、高さを補うのがよい。
「首の痛みやこり、疲労感は、寝る姿勢が悪いという体からのサインかも」と山田さん。不調を感じたら、姿勢を見直したい。(大森亜紀)
(2010年6月5日 読売新聞)


