2010年3月10日 -- 心の病 --

子どもの春対策

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(2)うつ 進学や転校…特に注意

 進学・進級など、春は、子どもの生活環境が一変することの多い季節だ。新生活になじめず、悩む子どもも少なくない。今回は「子どものうつ」を取り上げたい。

 「10代のうつは決して珍しくない」。児童精神科医として「子どものうつ病ってなあに?」(南々社)の著書もある東京都精神医学総合研究所の猪子(いのこ)香代副参事研究員は強調する。例えば、希望の学校に進学したものの、人間関係などに悩む中学生などのケースだ。

 日本と比べて実態解明が進むアメリカの調査では、「10代の3~8%がうつ」と指摘されている。猪子研究員は「絶望感から自殺を考える子もいる。早めの治療が必要」と警鐘を鳴らす。

  子どもがうつ病かどうかの目安は、アメリカ精神医学会の診断マニュアル(表参照)にある九つの症状が参考になる。特に注意したいのが、〈1〉1日の大半を泣いていたり、「へこんでいる」などと訴えるなどしてうつ気分が続いている〈2〉自分の好きな趣味を含めて、何をしても楽しくない――の二つ。少なくとも、このいずれかを含めて5項目が2週間以上続く場合、うつ病の可能性がある。この目安にあてはまらなくとも、〈1〉か、〈2〉の状態が2週間続く時は要注意だ。

 うつ病は、性格や生活環境など、複合的な要因が複雑に関係しあって発症すると考えられている。特に進学、進級、転校、引っ越し、いじめを体験した時などは注意が必要だ。ただし、子どもが憂うつそうにしているからといって、過度に不安になることはない。「大切なことは、子どものうつ病を知っておくこと」と猪子研究員は話している。

2010年3月10日 読売新聞)

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