骨を元気に
(4)1日15分は日光浴びる
食事や運動などとともに、骨を強くするうえで重要なのが、日光に当たることだ。日光に含まれる紫外線は、肌を老化させるため敬遠されがちだが、元気な骨を作るのには欠かせない。
葛城病院(大阪府岸和田市)の名誉院長、藤田拓男さんは「カルシウムが腸から吸収されるのに、ビタミンDが大切な働きをします。紫外線は、このビタミンDを体内で作るのに不可欠なのです」と話す。
ビタミンDは、サバやサンマなどの魚類やシイタケなどのキノコ類に含まれている。だが、必要量のすべてをこうした食物から直接取れるわけではなく、多くは日光を浴びることによって体内で作られる。紫外線が皮膚に当たることで、皮下脂肪に含まれるコレステロールの一種がビタミンDに変わるのだ。
ビタミンDはその後、肝臓や腎臓に運ばれて活性型ビタミンDとなる。これがカルシウムの吸収を高める。
スウェーデンなどの北欧では骨粗しょう症になる人が多い。緯度が高く日照時間が短いことから、紫外線不足が大きな要因として指摘されている。
藤田さんは「日焼けするほど日光に当たる必要はありません。1日に15分程度でいい」と話す。晴れた日に散歩や買い物で屋外を歩く程度でいい。歩くことで、骨を強くするのに必要な運動にもなる。ガーデニングで外に出るだけでもいいし、ベランダなどで日光浴をしてもいい。
紫外線が気になる人は、木陰に30分程度座っているだけでも効果がある。屋内で日光を浴びる際は窓を開けるのが望ましい。体内でビタミンDを作る種類の紫外線は、ガラスを通り抜けないからだ。
「高齢になるほど、骨粗しょう症の人が増えますが、年齢のせいとあきらめないでください。日光に当たるようにするなど生活習慣を変えることで、ある程度防ぐことができるのです」と助言する。(西内高志)
(2010年2月27日 読売新聞)


