2010年2月16日 -- 病気の予防 --

フルマラソンを走った

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(1)「ニコニコ」最後は泣き顔

 記者(42)は昨年12月6日朝、沖縄でNAHAマラソンのスタート地点に立った。まさか自分が、健脚自慢の3万人のランナーと共にフルマラソンを走るとは、半年前には想像もしていなかった。

 きっかけは、同年6月に健康プラスで連載した「フルマラソンを走る」。笑顔で会話ができるニコニコペースでも1日30分~1時間走り続ければ、「走力が次第に向上し、半年後にはフルマラソンを完走できる」。福岡大スポーツ科学部教授の田中宏暁(ひろあき)さんのこんな考えを紹介するうち、実践してみたくなったのだ。

 ゆっくり走っても疲れる人は、歩きから始めてもいい。朝晩30分ずつ行うのが理想だが、朝が苦手な記者は、週4、5回深夜に走った。

 運動不足がたたり、当初は30分で走れる距離は4キロほどだった。それでも、ニコニコペースで楽に走れることに驚いた。次第にペースが速くなり、3か月目には30分で5キロ走れるようになった。時速10キロだ。体重が3キロ減り、腹がへこんだ。

  5キロを楽に走れても、フルマラソンはその8倍以上あるのだが……。記者の不安をよそに、田中さんは「ニコニコペースを維持すれば、疲労につながる乳酸が体に蓄積しないので、息切れをせず走り続けられる。脚の疲れなどで多少のペースダウンはあっても、6時間制限のマラソンなら完走できる」と明快だった。

 結局、最大5キロしか走らず臨んだ本番。1万人がリタイアする中、5時間42分でゴールし、記事の正しさを証明できた。だが、ペースを守るのは予想以上に難しく、後半は両脚の激痛で、ニコニコどころか泣きっ面だった。

 今回は、記者自身の反省点を踏まえ、レースをより快適に走るコツを探ってみたい。(佐藤光展)

2010年2月16日 読売新聞)

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