2010年1月22日 -- 歯科 --

歯を白く

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(3)酸の強い飲み物に注意

 酸蝕(さんしょく)症という症状がある。炭酸飲料や果物などが含む酸で歯が溶け、冷たいものを食べた時などに歯がしみる知覚過敏が起こる。さらに歯のエナメル質が変化して透明度が増したり、エナメル質が溶けて、その下の黄色い象牙質がむき出しになったりし、歯の色が黄ばんでいく。

 一度溶けた歯を元には戻せない。東京医科歯科大教授の田上順次さんは、「歯は毎日の食事で酸にさらされ、ある程度の酸蝕は仕方がありません。酸性の強い飲食物でも、そのとり方を工夫すれば、症状の進行を緩やかにできます」と話す。

 まず、控えたいのは「ながら飲み」。仕事や運転をしながら、だらだら飲み続けるのは、歯が常に酸にさらされていることになり、歯が溶けやすくなる。ジョギングなど運動後の水分補給も注意したい。口の中が乾いて、口の中を中性に戻す唾液(だえき)が出にくい状態では、さらに酸蝕されやすくなる。

 エナメル質が溶けだすのはpHが5・5より低く、酸性度が強くなった時。主な飲食物のpHを<表>で示した。

 酸の強い飲食物をとった後、すぐの歯磨きは控えた方がよい。酸にさらされた直後の歯は軟らかい。ここで、歯を磨くと、さらに表面が削れやすいからだ。歯磨きの目安は唾液の働きで口の中が中性に戻るまで、食後30分程度おくこと。この間、唾液が含むカルシウムやリンが、溶けた歯を元に戻す再石灰化の働きもしてくれる。

 田上さんは、「酸性の強い飲食物をとったらすぐ、お茶や水で口の中を中和させるのも有効です。赤ワインにチーズ、紅茶に牛乳など、再石灰化を促すカルシウムが豊富な乳製品を合わせるのも良いかもしれません」とアドバイスする。

2010年1月21日 読売新聞)

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