2010年1月12日 -- 病気の予防 --

高齢者の冬対策

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(1)湯たんぽ 低温やけど注意

店頭に並ぶ様々なタイプの湯たんぽ(都内の「東急ハンズ」で)

 冬本番。高齢者が寒い冬を快適に乗り切るために、何を心がけるべきか。

 まずは、やけどの予防から。湯たんぽを布団にしのばせたり、電気あんかを使うと、温かくてよく眠れそうだが、低温やけどを起こす恐れも。特に高齢者はリスクが高い。

  低温やけどは、温かく心地よいと感じる程度でも、皮膚の同じ部分が長い時間触れていると起きるのが特徴だ。介護老人保健施設「ひとりざわ」(横浜市)の施設長で、皮膚科医の加藤安彦さんは「低温やけどは、じわじわと皮膚の深い組織にまでダメージを受ける。それでいてあまり痛みを感じないため、本人は気づかない」と指摘する。

 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、この13年間で報告された低温やけどの事故は77件。出荷個数が増加している湯たんぽが最多の26件だった。

  事故の一因は、高い保温性。兵庫県立生活科学総合センターでは、カバーをした熱湯入りの湯たんぽを2枚の毛布にはさみ、寝床の布団の中で温める想定での実験を行った。すると、湯たんぽの表面温度は6時間以上、45度超を維持した。高齢者は加齢に伴い皮膚感覚が鈍りやすい。「湯たんぽを皮膚から離したつもりでも、朝になって接していることもあり、やけどを起こしやすい」と加藤さん。

 このため、NITEでは、別表のような防止策を呼びかけている。NITE製品安全センター参事官の長田敏さんは「ほとんどの事故は利用者が正しく使用すれば防げた」と指摘する。

  低温やけどの治療は時間がかかる。やけどの面積は広くないものでも、ダメージを受けた組織を切り取るなどの治療が必要なためだ。加藤さんは「特に高齢者は治りも遅い。予防のためには、商品の注意書きをよく読むことが必要だが、家族が使い方をよく観察してほしい」と指摘している。

 低温やけどの防止策

 ◆同じ部位を長時間温めない。

 ◆温まったら湯たんぽは布団から出し、電気あんかはスイッチを切る。

 ◆使い捨てカイロや、靴・靴下用カイロは、目的以外の部位では使用しない。

 (NITE資料より)

2010年1月12日 読売新聞)

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