冬を乗り切る食事
(3)果物食べて塩分排出
冬は血圧が上がりやすい。寒さで血管が収縮し、血液を流す強い力が必要になるからだ。ただでさえ血液が流れにくくなっている高血圧の人は、血管が破れたり詰まったりして脳卒中や心筋
2006年の厚生労働省の推計では、国内の高血圧患者は約3970万人、血圧が高めの“患者予備軍”は約1520万人に上る。
高血圧の原因の一つが塩分の多い食事だ。日本人の成人1日あたりの食塩摂取量は平均10・9グラム。厚労省は10年までに男性は10グラム、女性は8グラム未満に抑えることを目標とするが、これは健康な人の話。日本高血圧学会の指針では、高血圧患者は6グラム未満だ。
医学博士で管理栄養士の本多京子さんは「気づかずにとってしまう塩分も大きな問題です」と指摘する。
寒い季節は温かい
パンにも塩分がある。食パン1枚(6枚切り)の塩分は約0・8グラム。マーガリンやバターを塗ると1グラムを超え、低塩の梅干し1個と同じくらいに。減塩には米飯を主食にするのが近道だが、漬物など「ご飯の友」は控える必要がある。
逆に摂取を心がけたいのがカリウムだ。野菜や果物、海藻類に多く含まれるミネラルの一種で、血圧を上げる塩分中のナトリウムを体外に排出するのを助ける。冬野菜ではホウレンソウや白菜、小松菜などに多く含まれる。
手軽にカリウムをとれるのが果物。本多さんは「1日200グラムを目標に」とアドバイスする。リンゴ半分とミカン1~2個を合わせた量だ。
(2009年12月3日 読売新聞)


