2009年9月24日 -- 脳梗塞・脳卒中 --

脳卒中 自立へのリハビリ

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同じ障害 集まり交流

まひの残る右手に卓球のラケットをくくりつけボールを打つ恵さん。11か月のリハビリで体力も回復してきた(東京・調布市の体育館で)

 「今月でリハビリは終了です。これ以上続けても大きな回復はありません」

 東京都三鷹市在住の東恵さん(30)は2008年8月、週2回リハビリに通っていた病院の担当医からそう告げられた。

 介護福祉士として働いていた恵さんが、脳の血管が破れて出血する、くも膜下出血で倒れてから10か月。つえを使ってゆっくり歩けるまでには回復したが、階段の上り下りは難しく、右手も思うように使えない。さらに、話を理解するのに時間がかかる、新しいことを覚えられないなどの高次脳機能障害の後遺症もあった。

 40歳以上なら介護保険が使え、施設などでもリハビリを続けられるが、恵さんには当てはまらない。母の広子さん(60)は「娘は行き場をなくしたような顔をしていました」と話す。

 ほかにリハビリが受けられるところはないか。広子さんはインターネットで、高次脳機能障害者の団体「調布ドリーム」(東京都調布市)を見つけた。

 同団体は、交通事故で高次脳機能障害を負った息子を持つ矢田千鶴子さんが中心となり、02年に発足。当事者と家族約20人が参加し、卓球や料理、合唱などのボランティア講師と共に週3回、約2時間のリハビリを行う。料理は手先や頭を使うし、合唱は言葉の訓練になるという。

 「リハビリの場がないなら自分たちで作ろうというのが出発点です。みんなでやればリハビリも楽しくなる」と、矢田さん。恵さんは「料理を通じて、次に何をやるかなどの段取りを考えられるようになってきた」と話す。

 東京都内には同団体など13の高次脳機能障害者のグループがあり、協議会を作っている。国立成育医療センター(東京都世田谷区)リハビリテーション科医長の橋本圭司さんは「同じ障害を持つ者が集まり互いに接することで、家族の理解も進む」と話す。

 恵さんは今年7月から、再就職に備えたリハビリのため、国立身体障害者リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)にも通っている。「パソコンを覚えて、とにかく仕事に就きたい」と意欲的だ。

 「道は遠いけど、それもまた人生よ」と広子さん。母の励ましを背に、恵さんのリハビリは続く。(渡辺理雄)

 調布ドリーム(ファクス042・483・5136)

 ホームページ http://chofudream.sakura.ne.jp/

 NPO法人「東京高次脳機能障害協議会」((電)兼ファクス03・3408・3798)

 ホームページ http://www.brain-tkk.com/

 (次は「広がる新型インフル」です)

2009年9月16日  読売新聞)

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