2009年7月 4日 -- 医療 --

(3)疲れは脳にもたまる

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楽ちんドライブ

 ドライバーは運転に必要な情報の約9割を視覚に頼るという。長距離を走る間、目は酷使されるが、眼科医で、スポーツビジョン研究会代表の真下一策(ましもいっさく)さんによると、疲労は頭にもたまるらしい。

 信号、道路上の白線、障害物、標識、対向車、歩行者……。慣れない道では、こうした動く標的を視野の中心で捕らえ続けるために、眼球の六つの筋肉が伸縮し、視線をキョロキョロさせている。休憩時に素早く疲れを取るには、しばらくまぶたを閉じるほか、温めるタイプのアイマスクなどで血行を良くするといい。

 だが、真下さんは「目だけでなく、脳も一緒に回復させる必要がある」と指摘する。

 脳は標的の動きを予測しながら、六つの筋肉それぞれの動かし方を緻密(ちみつ)に計算。さらに、何が見えたか、危険性はないかなどを瞬時に判断し続ける。脳に機嫌良く働いてもらうには運転前日の徹夜は禁物で、運転前や休憩中に<別表>のような食品をとれば、エネルギー源となる糖分と水分の不足も防げるという。

 もう一つ注意が必要なのは、パソコンや読書を長時間続けた直後の運転。真下さんは「ピントを合わせる筋肉を極度に緊張させるため、目の疲労で一時的に見えにくくなる。そのまま運転するのは非常に危険だ」と心配する。

 例えば時速30キロで走行中に前方から近づいてくる標識を見る場合、文字が読める距離は、静止した状態で見るより3~4割程度短くなる。時速が100キロを超えると、その距離は半分以下になり、さらに疲れ目が重なると、文字が目前に来るまで読めない恐れがある。

 それでも運転せざるを得ない場合、真下さんはハンドルを握る前に、手元の物と10メートル以上離れた物を交互に見つめて、ピントを合わせる筋肉を意識的にほぐすよう勧める。しばらく続けると、疲れ目が軽くなるという。

真下さんが勧める、脳のエネルギー補給に適した食品
 <運転前>ピーナツ、大豆、スパゲティ、マカロニ、グレープフルーツ、リンゴ、オレンジ
 <運転中か休憩時>スポーツドリンク、白米、ジャガイモ、カボチャ、スイカ
2009年7月2日  読売新聞)

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