2009年2月27日 -- 心臓病 --

(2)腹八分、薄味、低脂肪

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血管の若返り

ラクトトリペプチドに動脈硬化を防ぐ働きがあるかをマウスで調べた実験。胸部大動脈の内部にできる脂肪の塊(点線内)が、通常の餌を与えた場合(上)に比べ、ラクトトリペプチドを作る発酵乳を餌として与えた場合(下)の方が小さかった(カルピス提供)

 血管年齢を若返らせるには、食べ過ぎない、動脈硬化につながる高脂肪食を避けるなどの食習慣が大切だ。自分ではきちんと食事していても適切かどうかはわからない。そのチェックに血管年齢の測定は役に立つ。

 血管年齢との関連で注目されるのが、発酵乳由来のペプチド(たんぱく質の一部)の「ラクトトリペプチド」。血管内皮に作用し、血圧を抑える効果が確認され、特定機能食品にも認定されている。

 東京・あきる野市の開業医、池谷敏郎さんは、軽度の高血圧の健診受診者20人(平均61歳)に、ラクトトリペプチド入り飲料を毎日飲んでもらった。8週間後に血管年齢を測定すると、飲む前の平均66歳から8歳も若返り、血圧も正常域に戻った。

 飲料を製造販売するカルピスと京都府立医大の研究によると大動脈血管内皮にコレステロールが沈着しやすいマウスに、この発酵乳を与えると、血管内皮の脂肪の塊が少なくなることが確認されている。

 池谷さんは「血管内皮の状態が良くなり、血管の弾力性が向上したのでは」と話す。

 大分県別府市は2年前から、「血管年齢維持のための適切な食事」という健康講座を、別府大と共同で始めた。まず、65~75歳の参加者30人の血管年齢を測定。その上で、摂取すべきエネルギー量、バランスの良い料理法を11か月間学ぶ。同大食物栄養科学部教授の江崎一子さんは「食事の基本は一汁三菜。野菜やキノコ類を多くし、塩分を控えて薄味にする。肉や魚もホイル焼きにして脂質を減らすのがこつ」と語る。

 講座の最後に血管年齢を再度、測定して、効果を見る。すぐに結果がでることは少ないが、江崎さんは「参加者は血管年齢の測定でやる気が違ってくる。動機付けにはよい」と説く。

2009年2月26日  読売新聞)

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