2008年10月13日 -- 糖尿病 --

甘みとつきあう

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(3)「腹八分目」で糖尿病予防

 「砂糖を控えれば糖尿病を防げるの?」。精糖工業会の内田豊・事務局長は、こんな質問をよく受けるという。糖尿病という病名から、原因は砂糖だと思われがちだが、それは誤解だ。

 砂糖やご飯、パンなどの糖質食品を食べると、最終的にブドウ糖に分解されて血液中に取り込まれる。ブドウ糖は、脳や体の重要なエネルギー源のため、常に血液中に一定のブドウ糖量(血糖値)が維持される仕組みになっている。

 この仕組みを担っているのが各種ホルモン。膵臓から分泌される「インスリン」は、食事をして血糖値が上昇すると、ブドウ糖を体の細胞に取り込んだり、肝臓や筋肉で蓄えたりして、血糖を下げる役割を担っている。

 糖尿病は、このインスリンが不足したり、うまく働かなくなる病気だ。インスリンが働かないと、血液中のブドウ糖が体細胞に取り込まれなくなり、尿にあふれ出てしまう。すると、体では逆にブドウ糖が不足し、代わりに筋肉や体脂肪を分解してブドウ糖を作り出してエネルギーを補う。糖尿病が進むと太っていた人がやせるのは、このためだ。

 糖尿病の原因は、遺伝子異常や感染症など様々だが、日本では95%が、運動不足などの生活習慣や内臓肥満が関係しているという。例えば、食べ過ぎや運動不足で高血糖の状態が続くと、インスリンを常に分泌しなければならなくなり、膵臓が疲れて分泌量が減ってしまうという訳だ。

 日本の砂糖の消費量は年々減少しているが、糖尿病患者は増加を続け、今や予備軍も含め成人の6人に1人にあたる約1870万人に上る。糖質6割、たんぱく質2割、脂質2割という理想的な配分を目標に、腹八分目の食事を心がけたい。

2008年10月10日  読売新聞)

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