元気になる呼吸法
(2)吹矢で楽しく肺を強化
誰でも簡単にできるスポーツ吹矢(東京・銀座の日本スポーツ吹矢協会で)
「呼吸法を楽しみながら身につけたい」。そんな人向きなのが、忍者映画でおなじみの吹矢にスポーツとゲームの要素を取り入れて開発された「スポーツ吹矢」だ。
今年で設立10周年を迎えた東京・銀座の日本スポーツ吹矢協会本部では、買い物途中の高齢者や仕事帰りのOLが的を目がけて筒から矢を放っている。常務理事の高橋健さんは「場所も服装も選ばず、誰でもすぐできるのが魅力。腹式と胸式の両方の呼吸を行うので、様々な健康効果を生む」と話す。
私たちの呼吸の仕方は、胸郭を広げたり、すぼめたりする「胸式呼吸」と、横隔膜を上げ下げする「腹式呼吸」に大きく分けられる。
平常時には胸式が主体の人が多いが、スポーツ吹矢では、まず息を整えるために胸式でたくさん吸い込んでからはききり、次に腹式で吸って、一気に筒に吹き込む。胸式の深呼吸で肺の奥まで空気が行き渡り、腹圧をかけて空気を一気に吹き出すことで交感神経が働き、気管支が広げられる。
協会理事で、スポーツドクターの八子(やご)芳樹さんは「気管支は大気汚染や、たばこの煙で硬くなりやすい。両方の呼吸を意識的に行う相乗効果で、柔らかさが保て、酸素を取り込む肺の機能が高まる。血流がよくなり、免疫力も高まる」と解説する。
会員に対する調査でも、85歳女性が実践を始めて2か月で息をはく力が1割向上するなどの効果が見られた。はく力が増すと気管支炎やぜんそくが起きにくくなるという。
同協会には、他にもぜんそくや、肩こりの改善、ダイエットなど様々な健康効果が報告されている。また、けがや障害があっても競技できるため、リハビリや介護予防に取り入れるケースも増えている。
| スポーツ吹矢の効果 |
|---|
| 【予防や改善が期待される症状】 ▽血管の詰まりや動脈硬化▽冷え症▽高血圧▽糖尿病▽ぜんそく▽ストレス▽肩こり▽脳の老化▽腰痛 |
| 【期待できる効果】 ▽内臓機能の活発化▽美肌・ダイエット |


