2008年9月20日 -- 医療 --

呼吸法

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(1)気功、ヨガ基に「秘法」

伊達さんの指導で「亀の呼吸」を練習する学生

 息が長い、息が合う、息をのむ、息を弾ませる……。呼吸には無意識のうちに心理状態や健康状態などが表れる。逆に意識的に呼吸を整えることで、心と体の健康を保とうとするのが呼吸法だ。

 「肺全体で呼吸しながら体を動かす有酸素運動で、血流が促進され、体の隅々まで酸素が行き届く」。そう話すのはスポーツ心理学が専門の武庫川女子大(兵庫県西宮市)教授、伊達萬里子(まりこ)さん。伊達さんは中国の健康法・気功やインドのヨガなどを基にした独自の呼吸健康法「心身調律法」を提案する。

 体の緊張をほぐす「伸び」、あぐらのような姿勢で体を前に倒す「亀の呼吸」、深呼吸をして気を静める「収功」からなる。中でも亀の呼吸は、最も古い気功の一つで、亀の長寿にあやかり、若さや美しさを保つ秘法という。

 息を吸うのもはくのも鼻から。3秒吸って2秒止め、15秒を目標に、ゆっくり、しっかりはききる。これで肺全体を使った理想的な呼吸になる。

 伊達さんは35年前から、ダンスの授業時などに心身調律法を取り入れ、効果を調べてきた。2004年の研究では、週1回の授業の初めに学生に実践してもらった結果、1分あたり平均70回だった心拍数は4か月後に66回に低下。深くリラックスした状態を保てた。感想を聞くと、「気分がすっきりして、落ち着く」「余分なことを考えなくなった」などと好評だった。

 「股(こ)関節を伸ばすのでリンパの流れが促進され、冷え症にもいい。自分のペースで続けてくれれば」と話す。

心身調律法
伸び>=4回繰り返す
〈1〉上や横など好きな方向に全身を伸ばして体を緊張させる。
〈2〉一気に体の緊張を緩める。
亀の呼吸>=8~16回繰り返す
〈1〉あぐらのような姿勢で足の裏を合わせて座る。
〈2〉あごを上げ、鼻から息をはきながら体をゆっくりと前に倒し、脊椎(せきつい)を一つ一つ動かすつもりで背骨を丸める。
〈3〉倒しきったところで頭を床に近づける。
〈4〉頭を下に向けたまま、息を吸いながら背中から体を起こす。
〈5〉体が起きたところで最後に頭を上げる。
収功>=4回繰り返す
〈1〉両手を横に大きく広げ、下から上に上げながら息を吸う。
〈2〉顔の前あたりから両手のひらを下にして、体の前をゆっくりと下ろしながら息をはく。
2008年9月17日  読売新聞)

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