2008年9月 3日 -- 病気の予防 --

森林セラピー

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(1)免疫力高める効果

ガイドと一緒に森林を歩く森林セラピー体験会の参加者

 北海道・釧路湿原の北に隣接する山崎山林。ミズナラやハルニレ、トドマツなどが交じる典型的な針広混合樹林で8月、森林セラピーの体験会が開かれた。

 「森を五感で感じよう」。ガイドの山中慎一朗さん(44)に従って、参加者は「鹿(しか)道」と呼ぶ山道を歩いたり、沼のほとりで黙想したりしながら約2時間、森林の約4キロのコースを思い思いに楽しんだ。途中、トドマツの若葉をつまむと、柑橘(かんきつ)系の少し甘い香りが広がった。湿原からそよぐ風に乗って「キィーン」というシカの鳴き声も聞こえてくる。

 釧路市から夫婦で参加した柴田悦子さん(59)は、森林体験前後で測定した、ストレスホルモンと相関のある唾液(だえき)中のアミラーゼが9分の1に減った。「ストレスはないと思っていたのに、体が喜んでいる」と驚いた様子だった。

 山崎山林は、NPO「森林セラピーソサエティ」が認定する全国35か所の基地・ロードの一つ。森林総合研究所は、この35か所で、420人に森林に滞在してもらい、唾液中のストレスホルモンと血圧、脈拍数を都市部にいる時と比較したところ、それぞれ12%、1・4%、5・8%減少。リラックスした時に働く副交感神経の活動は55%高まった。

 日本医科大の李卿講師が、会社員12人に長野県上松町の赤沢自然休養林で、2泊3日の森林セラピーを体験してもらったところ、免疫力を示すNK(ナチュラルキラー)活性は体験前に比べ56%も向上。帰宅後1週間、1か月たってもNK活性は45%、23%も高い状態が持続した。

 李さんは「病気になりにくい体作りに、森林セラピーは効果がある」と話す。

2008年9月3日  読売新聞)

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