歯科医 つれづれ記
(27)口にはめて いびきストップ
年に1、2回、仲間と一緒に泊まりがけの旅をすることがある。久しぶりに仕事を忘れて行く旅ほど楽しいものはない。温泉につかり、宴会では飲んで騒いで、やがてそれは二次会、三次会へと果てしなく続く。
夜も更け、さすがに遊び疲れたか、三々五々眠りにつく。こういう旅の場合、多くは数人で相部屋となるが、ここで運が悪いととんでもない悲劇が起こる。そう、仲間のいびきである。
ライオンの
いびきは、鼻や口から吸い込む空気が
気道が狭くなるのは肥満、大きな舌、鼻づまり、
さらに重大なのは、睡眠時無呼吸症候群である。気道が狭くなって、ついには空気の流れがストップしてしまう。大きないびきが、急に静かになるとき があるが、実は呼吸が停止しているのである。そのため夜間に十分な睡眠が取れず、昼間に猛烈な睡魔にとらわれてしまう。電車やトラックの運転手が運転中に 寝てしまい、大きな事故になってしまったことは幾度となくニュースで報じられた。
いびきや無呼吸症候群の強い味方になってくれるのが、スリープスプリントという治療器具だ。ボクサーがはめるマウスピースに似た形態で、口にはめ ているだけで上気道が確保され、空気の流れがスムーズになる。もちろん最初はお医者さんの診断が必要だが、その指示のもとに歯科医院で製作することが出来 る。作るのも比較的簡単だし、軽くて小さいから持ち運びが便利である。
さあ、いつまでも一人で悩んでいないで、相談したらいかがですか?(東京クリニック丸の内オアゾmc歯科医長、次は9月12日)
| プロフィール | |
|---|---|
![]() |
安田 登 やすだ・のぼる
1969年東京医科歯科大卒。パリ大学留学、第一生命日比谷診療所、東京医科歯科大臨床教授を経て東京クリニック丸の内オアゾmc歯科医長。
|



