2008年8月24日 -- 心の病 --

座禅

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(3)腰を前に 背筋ピンと

 釈迦牟尼(しゃかむに)会(本部・東京)の師家(しけ)(指導者)、山本龍廣(りゅうこう)さん(64)は、一般の人に向けて座禅を指導している。自身も学生時代から座禅三昧(ざんまい)の毎日だ。座り方のコツを教えてもらおう。

 足の組み方は、右足を左の股(また)の上に深くのせ、左足を右の股の上にのせる「結跏趺坐(けっかふざ)」が基本だ。慣れないうちはすねが痛むが、両ひざとおしりの三点で体を支える体勢は体の負担が少なく、バランスも安定する。難しい場合は、左の足を右の股の上に乗せる「半跏(はんか)趺坐」でもよい。足が組めない場合の正座は足に体重がかかりきりになるため、二つ折りの座布団に馬乗りになるなどして腰を高くする。

 「頭の頂で天井を突き上げるような気持ち」で、あごを引き、まっすぐに背筋を伸ばす。この時、大事なのは「腰を立てる」(腰を前に出す)こと。肩の力が抜けて体の重心がスーッと下がるため、深い腹式呼吸が容易になる。

 手は「法界定印(ほっかいじょういん)」を結ぶ。右の手のひらを上向きにして足の上に置き、左の手のひらを同じく上向きにして重ねる。両手の親指の先をかすかに合わせて円形をつくる。山本さんによると、「合掌を組むのと同じで、心が一つになり、脳が安らぐ」という。約1メートル先の床を見ることで自然にまぶたが下がった「半眼」になり、視界が狭まって心が安定しやすくなる。

 さて、肝心の呼吸。まずは大きく深呼吸だ。おなかをできるだけへこませて口から息を吐ききり、続いておなかをふくらませながら、鼻から自然に入るところまで空気を入れる。

 次に口を閉じ、舌を上の歯の付け根につける。意識的におなかを動かして息を出し入れし、呼吸に集中すると、やがて気持ちが切り替わり、自然な腹式呼吸に移行していく。「ここから、座禅の本来の段階に入っていきます」と山本さんは説明する。

2008年8月22日  読売新聞)

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