2008年8月14日 -- 病気の予防 --

暑さに克(か)つ

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(4)香辛料や酸味で食欲増進

 蒸し暑いこの時期、水分のとりすぎなどで胃腸の働きも衰え、食事もさっぱりしたものに偏りがちだ。寝苦しい夜が続くと食欲も減退し、何もしたくなくなる。典型的な夏バテだ。猛暑の夏を乗り切る食事のポイントはあるのか。

 夏バテ予防など健康によいメニューをホームページで公開する日本栄養士会常務理事の迫和子さんは「ちょっとした工夫で、食欲を増進させることは可能」と強調する。

 一つは、香辛料。唐辛子、ショウガ、ワサビを料理に少し加えるだけで、発汗作用を高め、胃液の分泌を促進して、食欲を増す効果がある。ただ、香辛料の入れ過ぎは逆効果となるので注意が必要だ。辛み成分で味覚がマヒしてとりすぎに気づかずに、消化器にダメージを与えてしまうからだ。

 唾液(だえき)の分泌を促し、消化を助けるのが酸味だ。レモンや酢、梅干しなどに含まれる酸味は、エネルギー補給にも有効という。

 夏場に積極的にとりたい栄養素が、疲労回復に効果があるビタミンB1だ。豚肉、ウナギ、ゴマやピーナツなどに多く含まれる。暑さで脂っこいものを受け付けない場合、豚肉を湯がいてさっぱりとした冷しゃぶにするのも一つの手だ。

 清涼飲料水などの飲み方にも気配りしたい。糖分の多い炭酸飲料水のがぶ飲みは、腹が膨れ、血糖値も上がって食欲不振の原因となる。食事の20~30分前に水分をとりすぎると、胃液が薄まって食欲減退につながる。汗のかき具合にもよるが、成人の場合、水は、1日1200~1500ccが目安となる。

 迫さんは「夏を乗り切るには、栄養バランスを考えた食事を3食しっかりとり、乱れがちな生活のリズムを取り戻すことが重要になる」と話す。

2008年8月9日 読売新聞

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