2008年8月 9日 -- 高血圧 --

家庭血圧

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単身赴任者の健康管理

「ご夫婦で続けられているのも良かったですね」と話す吉田さん(奥、手前は滝本さん)=泉川診療所で

 愛媛県新居浜市の会社員滝本ひとみさん(48)は、単身赴任中の夫、英之さん(55)と二人で、家庭での血圧測定を健康管理に役立てている。

 最初はひとみさんの治療がきっかけ。ひどい頭痛に悩まされていた2005年4月、同市の愛媛医療生協泉川診療所を受診したところ、血圧は上が180以上、下が100以上もあった。血圧を下げる薬で約1か月後には130、80ほどに下がり、夏には薬も不要になったが、所長(内科医)の吉田克己さんの勧めで、毎日の血圧測定は続行。冬場にはやや上がり薬を飲むこともあるが、以前のような頭痛もなく体調は良好だ。

 その様子を見ていたのが夫の英之さん。スーパー・チェーンの店長で、帰宅は毎日夜遅く、転勤で単身生活を送ることもしばしば。食生活も不規則だ。175センチで100キロ・グラム近い体格。会社の健診では度々、血圧や血糖値が高いと指摘されていたが、診察した医師から一方的に言われる指導法が、なかなか性に合わなかった。

 ひとみさんに誘われ昨年春、同診療所を受診。自分自身で体調管理をする家庭血圧測定を吉田さんから勧められた。本来のきまじめな性格から、自分の血圧計を入れる専用バッグを作り単身赴任先にも持参するようになった。

 毎日測れば数値が気になる。運動不足解消にと、寝る前には屈伸運動が習慣に。実家に戻る休日には、夫婦おそろいのマウンテンバイクで、サイクリングにも出かける。

 まとまった休暇が取れた今年2月には、長年できなかった禁煙に成功。血糖値を下げる薬はまだ手放せない、「健康に無頓着だった以前とは別人のよう」と、ひとみさんも喜ぶ。「自分で体調を把握できる家庭血圧測定は、生活が不規則になりがちな単身赴任者の意識づけにも役立つ」と、吉田さんは話す。

 横浜市の会社員寺師啓(あきら)さん(48)は一昨年、海外の赴任先にも家庭用血圧計を持って行った。40歳代前半の5年間に及ぶ中国勤務の際は、連日のように飲食を伴う接待で血圧は上が140、下100と基準値を超え、コレステロール値も高く、すっかり体調を壊してしまった。

 そこで一昨年から1年間のシンガポール勤務では、心配した妻の勧めで血圧計を持参し、測った血圧を毎日手帳に記録した。帰国後もその習慣は変わらず、「外に飲みに行く機会は随分減りました」と話す。

2008年7月31日 読売新聞

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