2008年6月 5日 -- 脳梗塞・脳卒中 --

脳卒中治療 チーム力で差

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未来の「かかりつけ」知ろう

 脳卒中は、がん、心臓病に次ぎ、日本人の死因第3位で、寝たきりの原因のトップだ。患者は70歳代が多いが、40、50歳代の働き盛りで発病することもある。

 脳卒中には、血管が詰まる「脳梗塞(こうそく)」(全体の約65%)、血管が破れて出血する「脳出血」(約25%)、コブが破れ、くも膜下腔(くう)というすき間に出血する「くも膜下出血」(約10%)がある。

 読売新聞は、2007年1年間の脳卒中治療実績などを調べるためにアンケートを行った。対象は、日本脳卒中学会の認定研修教育病院、日本脳神経血管内治療学会の指導医や専門医がいる病院、都道府県の社会保険事務局に「頭蓋(ずがい)内腫瘤(しゅりゅう)摘出手術等」で年50件以上と届け出た病院など、全国の主な脳卒中治療施設計864。54%から回答があった。

 今回は、発病1週間以内の急性期の治療とリハビリに関する項目を選び、紙面の制約から「総患者数」300人以上と回答した232施設を一覧表にまとめた。総患者数は、1年間に入院した新規の急性期の脳卒中患者数のこと。病院の経験や受け入れ体制の指標になる。

 「t-PA」とは、2005年に保険適用された脳梗塞治療の新薬。血液の塊を溶かし、血流を速やかに再開させる。発病後3時間以内に使うと、後遺症なく社会復帰できる割合が、使わない時に比べ1・5倍に高くなるとされる。ただし、使い方を誤ると脳出血の危険がある。

 「リハビリスタッフ数」は、〈1〉起立や歩行など基本的な動作ができるように訓練する「理学療法士」〈2〉食事や着替えなど身辺動作ができるように指導する「作業療法士」〈3〉失語症患者らに回復訓練を行う「言語聴覚士」の合計数。

 発病当日からの開始を含む「早期リハビリ」が後遺症を減らすとして、注目を集める。リハビリの質は、スタッフ体制にかかっている。「リハビリ体制の充実度を示す指標」として、患者100人あたりのリハビリスタッフ数を掲げた。大きいほど、体制が整っていると言える。

 ただし、診療科ごとに縦割りの大学病院などでは、患者数全体が把握できていない場合がある。患者数が実態よりも少ないと、数値が大きくなる。スタッフの実数も参考にしてほしい。

 日本脳卒中学会理事で日本医大内科主任教授の片山泰朗さんは「脳卒中の治療やリハビリは医師だけでなく、理学療法士ら医療スタッフ全員のチーム力で差がつく。自宅近くで脳卒中治療に熱心な医療機関を見つけておいてほしい」と話している。(坂上博)

脳卒中 主な医療機関の治療実績数

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2008年6月1日 読売新聞

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