2008年6月 1日 -- 歯科 --

あご下に唾石が見つかった

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Q:あご下に唾石が見つかった

 数年前から、時折あごの下が腫れます。痛みはありません。画像診断で、左あご下に5ミリ大の唾石(だせき)が見つかりました。手術でとるべきか、様子をみるべきか迷っています。(熊本・56歳女性)

A:顎下腺が腫れたら治療を

 唾液を分泌する唾液腺は、耳下腺、顎(がく)下腺、舌下腺からなる大唾液腺と小唾液腺からなります。ここに、唾液の成分のカルシウムが固まり結石が出来ると「唾石」という病名で呼ばれます。唾石のほとんどは、あごの下にある顎下腺にできます。

 顎下腺に唾石が多い理由は、この腺の唾液が耳下腺や舌下腺の唾液に比べて、粘りが強いこと、唾液を口の中に出す管(導管)がやや長いことなどが考えられます。

 唾石があると、とりわけ食事をした時に、分泌された唾液の流出が唾石によって妨げられるために、顎下腺の腫れや痛みなどが起こります。

 唾石は、徐々に大きくなります。それに伴って腫れや痛みが増します。感染を起こす場合もあるので、顎下腺の腫れなどの症状が出たときには、治療を考えた方が良いと思います。

 治療は、尿路結石のように、薬で排出させたり、体外から衝撃波をあてて破砕したりすることはできません。手術によって、摘出する方法が標準的です。

 手術は、口の中から唾石だけを取る方法と、あごの皮膚を切り開いて、顎下腺ごと取る方法があります。一般的には口の中から唾石だけを取る方法が、身体への影響は少なく、顔に傷も残らず、入院期間も短くて済みます。

 とはいえ、どちらの方法も一長一短がありますので、主治医とよく相談して治療を受けることをお勧めします。

 斎藤 健一・NTT東日本関東病院(歯科口腔外科部長)(東京・五反田)

2008年4月27日 読売新聞

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