2008年4月 7日 -- 病気の予防 --

目に優しい生活

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コンタクト 使い分けも

 千葉県松戸市の高校音楽教諭、日暮(ひぐらし)桂子さん(53)は、45歳のころ、細かい文字が読みづらくなり、辞書を引く時に虫眼鏡を使うようになった。授業でピアノを弾く時も、楽譜が読みにくい。

 手元のものが見えづらくなる老眼(老視)の始まりだった。眼鏡店で、もともと近視で使っていたハードコンタクトレンズの度数を弱め、近くを見やすいようにした。

 近視の人でも老眼になる。ピントを合わせる力が弱まるため、遠近の両方が見えるように調節する眼鏡やコンタクトレンズが必要になる。

 日暮さんは、その後、遠近両用型のコンタクトに替えた。だが、それまで使っていたものより一回り大きく、目が疲れやすかった。

 コンタクトに詳しい道玄坂糸井眼科医院(東京都渋谷区)を訪ねると、院長の糸井素純(もとずみ)さんに、ハードでも少し柔らかいタイプを処方された。やはりレンズが大きく、目が乾いたり赤くなったりしたが、その後、以前使っていたのと同じ大きさの遠近両用型のレンズに替えると、違和感がなくなった。

 「授業中、生徒の顔も楽譜もはっきり見えるし、以前と変わらない使い心地」と日暮さんは言う。

 遠近両用型は、上部に遠くを見るレンズ、下部に近くを見るレンズがあるタイプや、遠・近のレンズが同心円状に交互にあるタイプなどがある。

 前者のタイプは、遠近ともはっきり見えるが、コンタクトがずれると見えにくくなる。

 後者はレンズがずれても見え方は変わらないが、遠近とも、眼鏡に比べると見え方は少し不明瞭(ふめいりょう)になる。

 糸井さんは「遠近両用のコンタクトのほかにも、方法はある」と言う。

 老眼の程度が軽ければ、使っている近視用レンズの度数を少し下げると、近くの見え方が良くなることがある。長年の使用でレンズがすり減っている場合、レンズを新しくするだけで、よく見えることもある。

 糸井さんは「目の検査をしっかり受けることが大切」と話す。

 〈1〉利き目に付けるレンズの度数を遠方用に、反対側は近くに合わせる〈2〉使い捨てタイプのコンタクトで度数の違うものを組み合わせて作り、車の運転やパソコン操作など用途によって使い分ける――方法もある。

 ただ、コンタクトを長時間使用すると、目に負担がかかる。糸井さんは「自宅ではコンタクトを外して眼鏡にし、目を休ませることが必要」と話している。

 本紙の文字は読みやすい「メガ文字」になった。高齢時代、多くの人にとって目の健康は切実だ。

2008年3月31日   読売新聞

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