2008年3月28日 -- 癌 --

大腸・胃がんのサイン

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(上)便秘や下痢続いたら…

大腸がんの検査画像を確認する佐藤健さん(東京都豊島区の平塚胃腸病院で)

 東京都内の女性(61)は昨年、自治体の検診で大腸がんを調べる便潜血検査を受け、陽性反応が出た。豊島区の平塚胃腸病院で内視鏡検査を受けると、直腸の中ほどに直径7・6センチの大きながんが見つかった。

 がんは、腸管をほとんどふさぐ大きさだったが、便秘はなく、一昨年から下痢が続いていた。実はこれが、がんのサインだった。

 同病院副院長の佐藤健さんは「がんが成長すると、腸管をふさいで便秘が起こる場合と、逆に便の詰まりを防ぐため、大腸が自然に水分の吸収を抑え、下痢になる場合がある。以前はなかった便秘や下痢が続く時は、消化器科を受診してほしい」と話す。

 血便も、大腸がんのサインの一つだが、目に見える血便がないまま、進行するがんも多い。

 埼玉県の大学教授(62)は昨年夏、年に1度の人間ドックで便潜血検査が陽性になった。同病院で内視鏡検査を受けたところ、直腸の上部に直径2センチ超のがんが見つかった。

 内視鏡で粘膜内のがんを切り取る治療を受けた。切除した組織を調べると粘膜の下に食い込んでいたため、転移を起こす可能性が5%~10%ほどあり、手術で腸管を約20センチ切除した。

 幸い、リンパ節への転移は見つからなかった。「目で見える血便はなく、がんと言われた時は本当に驚きました」と話す。

 がんが腸管内で成長すると、便でこすれたりして出血が起こる。だが、早期のがんでは出血はあっても微量で、肛門(こうもん)に近い直腸のがんからの出血でも、肉眼では見逃しやすい。また、肛門から遠い位置にできたがんでは、まだ軟らかい便に血液が混じるため、肉眼では分からず、便潜血検査でも陰性と出ることがある。

 さらに、がんがポリープ状に隆起せず、粘膜の下に潜り込んでいく悪性度の高い陥凹型(かんおうがた)のがんでは、進行しても出血が起こりにくく、便潜血検査も陽性になりにくい。

 佐藤さんは「早期の大腸がんでは、典型的な自覚症状はほとんど表れません。便秘や下痢などの症状が出た時は、すでに進行していることが多いのが現状です」と話す。

 年齢50歳以上で、大腸や胃など消化器のがんにかかった肉親がいる人や、肥満の傾向がある人は大腸がんの危険性が高まる。このような人は「特に自 覚症状がなくても、大腸の内視鏡検査を一度受けて、ポリープの有無など、腸内の様子を確認しておくことが早期発見につながります」と佐藤さんは勧める。そ して、異常に気づいたら、ためらわずに内視鏡検査を受けることだ。

3大疾病展開催中

 東京・池袋のサンシャインシティ展示ホールAで、4月14日まで。がん、心臓病、脳卒中の3大疾病の予防を学べる展覧会。一般・大学生1000円など。問い合わせは03・5777・8600。4月19日~5月11日は、神戸国際展示場で。

2008年3月21日 読売新聞)

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