宝塚のように歩く「エージレス・ウオーキング」
筋力強化で「ゆがみ」取り
歩き方には年齢が表れると言います。元宝塚女優の貴月(きづき)あゆむさん(40)は、いくつになっても美しく歩くための「エージレス・ウオーキング」を提唱しています。宝塚の女優さんのようにさっそうと歩いてみたい!(館林牧子)
東京都豊島区の「目白椿の坂スタジオ」。教室に入ると、生徒たちがマットに寝て、静かにポーズをとっていた。
「歩き方教室なのに、なぜ?」といぶかる記者に、「歩く練習だけでは、無意識の時でも美しく歩き続けることはできません。まず、体のゆがみを取り、姿勢を保つ筋肉を鍛えることが必要です」と貴月さん。
筋肉は何層にも分かれて体を包んでいるが、姿勢の維持に使われるのは、脊柱(せきちゅう)起立筋、腹横筋、腸腰筋など、体の一番奥にある深層筋と言われる筋肉だ。年をとると、これらの筋肉が衰え、猫背になり、腰が前に落ちておなかが出っ張り、ひざが曲がってくる。美しく歩くにはまず土台作りから、というわけだ。
貴月さんは、深層筋を鍛えるために、体操の一種ピラティスの動きを取り入れている。マットの上で体の各部に意識を集中しながら、簡単な動作をゆっくりと行うだけ。記者も挑戦した。終わった直後は、「これだけなの?」と拍子抜けした感じだったが、翌朝、これまでに経験したことのない背中やおなかの筋肉の痛みを感じ、なるほどと効果を実感した。
深層筋を鍛えた後は、腕を回したり、ももを高く上げたりして歩きながら体をほぐす。そして、いよいよ本番のウオーキングへ。写真のような姿勢で、常に体の後ろに意識を集中するときれいに歩けるという。
スタジオの端から端まで何度も鏡を見ながら歩く。ぎこちなさが取れたところで、宝塚のパレード曲にのって全員が登場。優雅にターンを決めてレッスンは大団円を迎える。気づくと、どの顔も輝いていた。
半年前から教室に通う横浜市の四方(しかた)洋子さんは、「積み重ねで結果が出るのが魅力。いつもきれいに歩くことを意識すると、気持ちも前向きになります」と話す。きびきびした立ち居振る舞いからは、お子さんがすでに成人しているとは、とても見えない。「年齢はナイショ。気持ちは18歳」とほおを染めた。
「歩き方は意識するだけで変わる。美しく歩こうと気を配る人は健やか度も高い」と高齢者のための転倒予防教室を開催する東京大学教授の武藤芳照さんも話す。
昨年8月に始まった「探健くらぶ」も今回が最終回。来年からは、新コーナー「健康+(プラス)」(くらし学び面、火曜日から金曜日までの週4回)で最新の健康情報をお届けします。食、運動、休養など、自分にあった健康法を見つけ、ぜひ実行してみてください。
参考:読売新聞



