2008年1月30日 -- 病気の予防 --

上手なお酒の飲み方

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Q 入社3年目。今年は宴会などお酒の席が増えそうです。体を壊さないためには、どうしたらよいでしょうか。(東京都25歳 男性)

A まず、適量を覚えましょう。個人差はありますが、1日の目安としてビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ウイスキーならダブル1杯です。飲み方に注意すれば、酒は健康増進につながります。

 飲酒には人とのコミュニケーションを円滑にする、食事をおいしくする、心身をリラックスさせるなどの効用があります。しかも少量の飲酒は、むしろ寿命を延ばすことが明らかになっています。

 しかし、飲み方を誤ると肝臓、すい臓、脳や神経、心臓など多くの臓器に異常をきたすだけでなく、高血圧、感染症、がん、骨粗しょう症など全身に悪影響を及ぼします。

 では、飲酒が健康によい影響を与えるか否かの分かれ目となるのは何か。それは量と飲み方にあります。

 まず量については、多くの研究結果から、1日平均の飲酒量(アルコール分)が20g程度なら体によい影響を与え、40gを超えると悪影響が出てくることがわかっています。日常生活では宴会の前後には量を控えるなどして、1週間の総飲酒量を多くても280g、できれば140g以内にするよう調整しましょう。

 食べながら飲む習慣を

 次に飲み方ですが、注意したいのはつまみの取り方です。空腹時につまみなしで酒を飲むと、胃の粘膜を荒らします。さらに急激に血中アルコール濃度が上昇し、様々な障害を引き起こしがちです。ですから酒と一緒につまみ類、とくにたんぱく質や脂肪を含んだ食品を取ることが大切です。一方で肥満はアルコール性肝障害を進行させやすいので、食べ過ぎには注意してください。また、週に2日は酒を飲まない「休肝日」を設けて肝臓を休ませれば、より健康的です。

 宴会ともなると飲酒量を制限するのは大変かもしれませんが、酒豪のそばへ行かない、2次会は遠慮するなど工夫をして、適量を守るよう努めましょう。それでも二日酔いになってしまったときは水分やビタミン、塩分などを補給して、アルコールの代謝を促しましょう。また、症状がひどい場合は、頭痛に痛み止め、胃痛に胃薬、下痢に整腸剤など、無理せず薬を利用するのも一つの方法です。

 以上はあくまで健康な人に対してのアドバイスです。アルコール依存症やアルコールによる臓器障害がある人は、断酒することが重要です。

 加藤 眞三 慶応義塾大学医学部(東京・新宿)看護医療学部教授

参考:読売新聞

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